『花×華』(はなはな)は、岩田洋季による日本のライトノベル。イラストは涼香が担当している。電撃文庫(アスキー・メディアワークス)より2010年3月から2013年8月まで刊行された。高校生の男女の三角関係を映画撮影を交えて描いたラブコメディ作品。メディアミックス展開として、アスキー・メディアワークスの隔月刊雑誌『電撃萌王』2012年6月号から2015年10月号まで、すらだまみによるコミカライズ版が連載された。
ごく普通の男子高校生「園端夕」は2年生に進級する前日、同じ「はな」という名を持ちながら全く正反対のタイプであるふたりの少女「成宮花」と「東雲華」から同時に好きだと告白されてしまう。その日から、夕は毎日のように彼女たちから熱烈なアプローチをかけられ続ける。花と華はやがて夕の所属する映像研究会に入り、夕はふたりをヒロインとした映画を撮影することになる。
「こうしてると、はじめて夕くんと手を握って下校した...あのときみたい」「でも、わたしたちは...わたしも、花も、夕くんとのその先がほしい」新年を迎え、それぞれの目指すものを考えながらも最後の撮影を始めた映像研。その撮影で華さまも花も、アドリブで夕への想いを綴り、いつしかアピール合戦に発展...。そんな中、葉奈子の登場により、花の周辺がにわかに忙しくなっていく。舞台鑑賞と打ち合わせのため東京にやってきた夕たちは、三人で過ごす最後の夜を迎えるのだった。そして夕は、どちらの"はな"に答えを出すのか-。"だぶるはな"で贈る学園青春ラブコメ、三角関係もついに決着の最終幕っ!