『砂の上の1DK』は枯野 瑛による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はみすみ。「角川スニーカー文庫」(KADOKAWA)から発売。
産業スパイの青年・江間宗史は、任務で訪れた研究施設で昔なじみの女子大生・真倉沙希未と再会する。追懐も束の間、施設への破壊工作(サボタージユ)に巻き込まれ......瀕死の彼女を救ったのは、秘密裏に研究されていた未知の細胞だった。「わたし、は――なに――?」沙希未に宿ったそれ=呼称“アルジャーノン”は、傷が癒え身体を返すまでの期限付きで、宗史と同居生活を始めるのだが――窓外の景色にテレビの映像、机上の金魚鉢......目に入るもの全てが新鮮で眩しくて。「悪の怪物は、消えるべきだ。君の望みは、間違っていないよ」終わりを受け入れ、それでも人らしい日常を送る“幸せ”を望んだ、とある生命の五日間。