『天狐恋う遠見の花嫁』は崎浦 和希による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はCiel。「富士見L文庫」(KADOKAWA)から発売。
妖を引き寄せる体質の少女・藤乃。化け物扱いに耐え切れず自ずと眼を閉ざし、幼い頃 恩人から貰ったお守りを拠り所に育った。 そんな藤乃に良家との縁談が舞い込んだ。けれど何も知り得ない許婚に眼の秘密を見透かされ、動揺した藤乃はかつての恩人を思い出す。彼に一目遭おうと妖の相談役、九尾の狐・紫苑を頼った。 目の見えぬ藤乃にとって、高貴な九尾もふわふわの何か(尻尾)を携えた青年。着飾らない藤乃に紫苑は戸惑うが、徐々に二人は互いの愛おしさに気づく。しかしやがて許婚が藤乃を迎えに現れーー? 序 薄明 第一章 おもかげ 第二章 帝都の空の下にて 第三章 狐の棲み処 第四章 生まれいづる場所 第五章 混淆のうつし世 第六章 希望を求めて 第七章 天穹 終章 あたたかな光のもとで