『マダム・ミニョンはご遺体しか愛せない』は英 志雨による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はSNC。「富士見L文庫」(KADOKAWA)から発売。
修道院育ちのリーゼロッテは、明日レイモン伯爵と結婚する。王妃の朗読係になるための形式上の婚姻だ。 友人のハンスは猛反対するが、リーゼロッテはレイモンのことがずっと好きだった。形式上の妻でも、式の口付けがフリであってもかまわない。 しかし別々の部屋で初夜を明かした翌朝ーーレイモンは遺体となって発見された。刺殺という見立てに納得がいかないリーゼロッテは解剖を願い出る。 そう。彼女は「魔女」と畏怖される天才解剖学者。 夫の死の真相を突き止めるため、夫の願いを叶えるため、リーゼロッテは王宮に出仕する。 「マダム・ミニョン」と呼ばれた少女と王宮陰謀劇の幕開けだったーー。