『サイレント・ラヴァーズ』は吉村夜による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当は結賀さとる。「富士見ファンタジア文庫」(富士見書房)から発売。最新刊は4巻
(ヒバナ。おれだよ。...セツナだよ)彼は、自分を見上げる少女にそう告げたかった。奇跡的な再会を遂げたヒバナの、その変わらぬ澄んだ瞳が、少年の心を激しく揺さぶる。だが、少年の口が開くことはなかった。なぜなら、彼はもう、ヒバナが愛したセツナという人たる存在ではなかったから。禍々しい漆黒のボディ。赤い隻眼。尖った爪。まるで悪魔のような、鋼鉄の巨人。それが、今の彼の魂の器-特殊VG・通称アンタレスだった。(もう、おれは君を幸せにできない)超文明時代の遺産をめぐり、人々が人型陸戦兵器VGを駆って争う極寒の未来。不運な恋人たちの切なく狂おしい想いを乗せ、いま、魂のドラマが始まる-。
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