ラジカルあんてぃ～く

深遠なる闇に浮かぶ黄の札。「金剛槍!!」青年の叫び声とともに雷の線が漆黒を横薙ぎに裂く、伝説の仙術、重合術符だ。『ぐぎぎぎ...』槍に串刺しになった赤い餓鬼が、うめくように断末魔の声をあげる。青年の名は雪兎。骨董品店『古色堂』みならい店長の彼のもう一つの顔は、修業中の道士だ。今回、彼に持ち込まれた依頼は、運命の女神サマが封印された絵皿の解封。しかし、雪兎の周りには小妖精・精霊・福娘に魔女が、入れ替わり立ち替わり現れて大騒ぎ!!幼なじみの加々美のジェラシー指数も急上昇?清水文化が、新たに贈るヘッポコ・ファンタジー!合い言葉は、「らじかる、まじかる、る、る、る〜!」だぁ。

陰陽服に身を包む雪兎が叫ぶ。「デカいのが来るぞ!」病院の地下の除霊室。担架に寝かされる加々美から強い霊気が流れ出す。巨大な敵を前にした恐怖。雪兎の額を自然と汗がつたう。雪兎は自問自答を続けた。-加々美を救えるのか?これが、霊障の本体なのか?加々美の身体が光を放ち始める。まばゆい光の向こうに、ある神霊が出現した。ついに明らかになった加々美の霊障の原因。彼女を救うために、雪兎は浄魔の女神が宿る壷を求めて西へと向かう。心強く、少し騒がしい相棒たちとともに。秘密結社・青幻の刺客・コァンとの激闘のはてに待つ結末とは!?あんてぃーく・ファンタジー第五弾。