『ナインの契約書』は二階堂紘嗣による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当は山本ケイジ。「MF文庫J」(KADOKAWA / メディアファクトリー)から発売。最新刊は3巻
『九探偵事務所』。街中のボロビルに看板を掲げた一室に寛ぐのは、銀髪の美少女「九」と黒ずくめの男「一」。ふたりは、一つだけ願いを叶える「契約」によって魂を狩る、悪魔だ。九と一は今日も錆びたドアを叩く"人間"を待っている。人々の業と狂気を待ち望んでいる...。「なーんてね。オレたち、人間の所業に興味津々な、諧謔を理解する、とてもいい悪魔だよね、九」「うるさい。お前はカラスだ、一。バカなカラス。バカラス。てかお前もう喋んな。喋んなきゃ死ぬのか。じゃあ死ね」「ひどい!」常世は真昼の夢であり、終わらない夜である-新進気鋭が堂々放つ、鮮烈な現代奇譚。
「さあ、考えよう。自分が助かるために、自分の命を救うために、アンタどうする?」見知らぬ城で目を覚ました金田宗助は、記憶を失っていた。すぐに全身黒ずくめの少女に出会ったが、その少女「九」によると、これは"ゲーム"であるという。閉じ込められた残りの人間たちとともに、時間制限までにある正しい"答え"を出さなければ全員が命を落とす、デス・ゲームなのだ。その答えとは-?お互いを信頼できないチーム内で、生き残る方法を探す心理戦が始まる。そして物語の一方では、九と一、九を嫌う悪魔・一二三による、みずからの魂を賭けた裏ゲームが始まっていた。