『俺が主人公じゃなかった頃の話をする』は二階堂紘嗣による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当は館川まこ。「MF文庫J」(KADOKAWA / メディアファクトリー)から発売。最新刊は5巻
俺は三柴直道。この物語の"主人公"-では、ない。と思う。ラブレター事件(初めて貰った)をきっかけに幼馴染みの一条ありすが魔術師だと発覚した!さらに突然妹が甘えてきたり、学校一の美少女に迫られたり。モテ期か。ありす、スズ、麻乃。各々が俺の"真の姿"を語る。でも三人が言う真実ってのは互いに全部、矛盾してるんだ。俺はそんなスゲー特別な主人公みたいな奴じゃない。「俺は普通の男子高校生だ。彼女いない歴=年齢の童貞男子だ。悪いか!」「そんなふうに思っているのはあなただけ」「記憶のないうちに経験していたと言うのか!」かくして俺は『日常系』を踏みはずす。超・日常系学園ファンタジー!
ついに明らかになった俺という存在の正体。俺はこの世界の主人公ではなく、モブでもなく、つまりは生まれるべきでなかった異質なものだった、というわけだ。マジか。一条家のメイド、南さんに消されそうになった俺は、ありす、スズ、麻乃、人魚、ユエたちにまたもや守られることになり、対南さんとの最終戦争が勃発する...?のはまあいいが、俺にはもっと向き合うべき事があるんじゃないだろうか。それはたとえば、ありすとの、俺の大切な幼馴染みとの、二人の未来の答え合わせとか-。日常系を踏み外した不完全な登場人物たちによる超・日常系学園ファンタジー第五弾!