『ちがたり。』は刈野ミカタによる日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はYuyi。「MF文庫J」(KADOKAWA / メディアファクトリー)から発売。最新刊は3巻
紫十字学園第二図書委員会。その主の少女・雨夜冥利は、実は吸血鬼だった。ただし、血を吸うことがほとんどできない、吸血鬼としてはどうしようもなく欠陥品の。そんな彼女の生きるすべは、血の代わりに「知」を吸う-すなわち、知的好奇心によって吸血衝動を抑えること。そのため、冥利の幼なじみであるぼくたち第二図書委員会のメンバーは、世界の真理に近づくための知識の断片(=しょうもないネタ)を生徒から集め、深遠かつ崇高な知的談義(=ぐだぐだ話)に日々花を咲かせている。ある日、冥利のもとに集まったネタの中に、「ドSをなおしてください」という依頼があった。けれど、ぼくたちが会った依頼者は、まるで天使のような美少女で...。
いつもどおり深遠かつ崇高な知的談義(という名のぐたぐだ話)に花を咲かせていた、「血の吸えない吸血鬼」の少女・雨夜冥利をはじめとしたぼくたち第二図書委員会。けれど突然、冥利の身体に変化があらわれる。紅い瞳、鋭い八重歯、色の抜けた銀髪。それは月に一度、しかも夜にならなければ現れないはずの-彼女が吸血鬼である証。そしてぼくたちの前に、冥利の身体に転生していた、千年の時を生きる吸血鬼『紅夜の王』イングリッドがとうとう姿をあらわす。彼女を前にして、ぼくたちは冥利を取り戻すことができるのか-?知×血×美少女ラブコメ、想いが重なる第三巻。