『ミカヅチ』は榊一郎による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当は中村龍徳。「MF文庫J」(KADOKAWA / メディアファクトリー)から発売。最新刊は5巻
高校生・神薙紅蓮は、姉のように世話を焼いてくる幼なじみ・笹原琴音との仲を冷やかされながらも、その存在に安らぎを感じていた。そんなある日、学校帰りの紅蓮は突然『鬼』と化したクラスメートに襲われる。圧倒的な暴力の前に死を覚悟した時、「さあ-お目覚めの時間だよ」と意識の底に呼びかける声が響き、紅蓮の中で眠っていた『力』が起動した。異形に変身した紅蓮は、すさまじい攻撃力で鬼を退ける。自らの身に起こった出来事に混乱する紅蓮の前に、古来より鬼を狩り出してきた組織"御火槌"の一員だという男が現れる。その時から、紅蓮の修羅の道が始まった-。
壊滅してしまったミカヅチ。生き残った者たちは、ヤドリギたちの包囲網をかいくぐりながら逃亡生活を送っていた。梨緒と二人で潜伏を続ける紅蓮は、ある時、琴音が失踪したことを知る。捜索の末、御杖代邸で再会をはたすのだが、そこには変わり果てた幼なじみの姿があった...。「私も同じだよ。紅蓮達とね。同じになれたよ?」絶望の中、紅蓮は剣と銃をとる。そんな紅蓮に言葉をかけるのは-太刀花明月。明かされる謎、曝かれる秘密。生存競争の果てに待つ衝撃の真実に、紅蓮がくだす決断とは-。榊一郎が贈る本格ダークヒーローバトルアクション、ここに堂々完結。