『陰陽ノ京』(おんみょうのみやこ)は、渡瀬草一郎による日本のライトノベル。イラストは田島昭宇(1巻)・洒乃渉(2巻~)が担当。第7回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞作(受賞時タイトルは『平安京八卦』)。電撃文庫(メディアワークス)より2001年2月から本編が5巻まで刊行されている他、メディアワークス文庫(同)で賀茂光榮を主人公とする『陰陽ノ京 月風譚』が2巻まで刊行されている。
平安時代、陰陽道の名門・賀茂家の出でありながら家職を継がず、文章道に進んだ青年、慶滋保胤。ある日、保胤は安倍晴明の頼みで洛外の外法師の素性を調べに行くことになる。しかしそれは奇縁・宿縁・怨念渦巻く京の闇への誘いに他ならなかった…。
晴明不在の京に現れた、夜盗の影-そこには天狗の業と思しき痕跡が混ざっていた。調べにあたる陰陽寮の暦生、賀茂光榮に協力し、慶滋保胤は愛宕の天狗、小五郎の元へと出かける。一方の晴明邸ではその頃、帰りを待つ時継や貴年達の元に、不穏な気配が-。優れた道士の体を求める妖、鶴楽斎。その鶴楽斎に操られる天狗の猛丸。彼らの暗躍によって、保胤達の平穏な日々は一転、緊迫の事態を迎える!第七回電撃小説大賞"金賞"受賞シリーズ第五巻。四年に及ぶ沈黙を破り、今、ここに復活。