『ラインの虜囚』は田中芳樹による日本の小説(ライトノベル)作品。「講談社文庫」(講談社)から発売。
時は1830年、冬のパリ。カナダから来た少女コリンヌは父の不名誉を拭うため「ライン河までいき、双角獣(ツヴァイホルン)の塔に幽閉されている人物の正体をしらべよ」という老伯爵の難題に挑む。塔の仮面の男は死んだはずのナポレオン!?酔いどれ剣士、カリブの海賊王、若き自称天才作家と共に少女は謎に満ちた冒険の旅へ。大冒険、波瀾万丈、恐ろしい陰謀、ドラマチックな剣劇、大いなる秘密、暗躍する悪党、ロマンス――こういった言葉のどれか一つでも気になる人は、ぜひこの『ラインの虜囚』を読んでいただきたい。何故なら、そうした要素がすべて詰まった、珠玉の歴史冒険小説だからだ。――二階堂黎人(解説より)