『クラッシュ・ブレイズ』は、茅田砂胡による日本のライトノベル。イラストは鈴木理華が担当している。C★NOVELSファンタジア(中央公論新社)にて2004年11月から2010年7月まで刊行された。またメディアミックスとしてコミカライズも行われた。
「-ねえ、歌が聞こえない?」ケリーもジャスミンもきょとんとなった。「感応頭脳にしか聞こえない歌?」そんなものがあるのかと思ったが、ダイアナはそのまま恒星クレイドに向かって猛然と加速を開始したのだ。ジャスミンは顔色を変えて叫んだ。「何とかしろ、海賊!」と言われても、五十年のつきあいのあるケリーもこんなダイアナを見るのは初めてだったのだ。「なんだかわたし歌いたい気分だわ」人間二人が自分の耳を疑う中、ダイアナは本当に調子っぱずれに歌い出した。「きゃはは!楽しいわねえ!」-ケリーもジャスミンも凍りついた。ケリーたちがこの辺境の星系に赴いたのはなぜか?ここに、何が隠されているのか?ダイアナの変調の訳は?期待の新シリーズ-いよいよ開幕。
レティシアは至って気楽に声を掛けた。「よう、ニコラ。久しぶりじゃん」はじかれたようにニコラが飛び上がった。悲鳴を上げなかったのが不思議なくらいの過剰反応だった。ニコラがこれほど恐怖を覚え、緊張しているのには理由がある。レティシアは小柄で陽気で気さくな性格で、まさにどこにでもいる典型的な少年の一人だが、その正体は殺人鬼である。「その...誰か紹介してもらえないかな。こういうことに慣れていて、秘密厳守でうまく処理してくれる人」「ひょっとして俺を犯罪組織の構成員かなんかと勘違いしてねえ?」ニコラの眼が丸くなる。「...違うの?」-連続猟奇殺人事件の犯人(!)だったニコラが、被害者(!?)だったレティにまことに大胆な頼み事を?クラッシュ・ブレイズ、これにて終幕。
▼ 情報(Information) |
著者 | : | 茅田砂胡 | イラスト | : | 鈴木理華 | 出版 | : | 中央公論新社 | レーベル | : | C★NOVELSファンタジア | 刊行期間 | : | 2004年11月25日 - 2010年7月25日 | ISBN(1巻) | : | 9784125008776 | ISBN(16巻) | : | 9784125011165 | 最新刊 | : | 16巻 |
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