十二国記

『十二国記』(じゅうにこくき)は、小野不由美の小説シリーズ。中国風異世界を舞台にしたファンタジー小説である。完結しておらず、シリーズは継続している。アニメやドラマCDなどのメディアミックス展開も行われた。

『十二国記』は、神仙や妖魔の存在する中国風の異世界を舞台にしたファンタジー小説シリーズである。この異世界には十二の国が存在し、各国は王政国家である。麒麟が天の意思を受けて王を選び、王は不老の存在となり天の定めた決まりに従って統治を行う。このような舞台設定は、予言によって政治社会などを予測した古代中国の讖緯思想をベースにしており、人外の存在たちは『山海経』が参考にされている[4]。地球と十二国の世界は隣り合っており、天災「蝕」によって地球人が十二国の世界に流されることもあれば(海客・山客)、十二国の世界に生まれるはずの人間が生前に流されて地球に生まれることもある(胎果)。シリーズでは、本来あるべきでない場所に生まれた胎果や故国から引き離された海客、十二国の世界の人々の冒険や苦難が描かれるが、十二国すべてが舞台となるわけでない。政治を行う王、理想や野望を抱く官吏、市井の民などの多様な立場の人々が、過酷な運命のもとで必死に生きる姿を描いた骨太の物語である[4]。新潮社の担当編集者は「全編に貫かれているのは、生きることの難しさと如何に対峙していくかであると思います。」と述べている[4]。

王と麒麟が還らぬ国。その命運は!? 驍宗(ぎようそう)が玉座に就いて半年、戴国(たいこく)は疾風の勢いで再興に向かった。しかし、文州(ぶんしゆう)の反乱鎮圧に赴(おもむ)いたまま王は戻らず。ようやく届いた悲報に衝撃を受けた泰麒(たいき)もまた忽然(こつぜん)と姿を消した。王と麒麟を失い荒廃する国を案じる女将軍は、援護を求めて慶国を訪れるのだが、王が国境を越えれば天の摂理に触れる世界──景王陽子が希望に導くことはできるのか。

 ▼ 情報(Information)
著者小野不由美
出版講談社,新潮社
レーベル講談社X文庫ホワイトハート,新潮文庫
刊行期間1992年6月 -
ISBN(1巻)9784101240510
ISBN(11巻)9784101240619
最新刊11巻
 ▼ 言語(Language)
DeutschDie Zwölf Königreiche
한국어십이국기
CatalàEls dotze regnes
EspañolJuni Kokuki
РусскийДвенадцать королевств
Japanesejuunikokuki
0

同じ著者の作品(The same author's work)

似ているジャンルの作品(Works of similar genres)

新刊ランキング(Ranking)

1位 佐々木とピーちゃん 10 ...

佐々木とピーちゃん 10 海外赴任! 引き抜き! 現地雇用! 〜英語が喋れない社畜が国外に飛ばされたら、マフィアに採用されていた件〜[ ぶんころり ]
メイソン大佐より仰せつかった海外赴任。現地に着いた佐々木一家に与えられたのは、機械生命体を懐柔するべく施される接待に次ぐ...

2位 お気楽領主の楽しい領地防衛...

お気楽領主の楽しい領地防衛 7 〜生産系魔術で名もなき村を最強の城塞都市に〜[ 赤池宗 ]
“役立たず”の生産系魔術適性により、侯爵家を追放された少年・ヴァンは、前世の知識と生産系魔術を活用し、村を大きく発展させ...

3位 ダンジョンに出会いを求める...

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア15 小冊子付き特装版[ 大森 藤ノ ]
ダンまちシリーズ2ヵ月連続刊行、第2弾!<br /> 書き下ろし小説&設定資料集を収録した特製小冊子付き 【本電子書籍は...

4位 ベル・プペーのスパダリ婚約...

ベル・プペーのスパダリ婚約~「好みじゃない」と言われた人形姫、我慢をやめたら皇子がデレデレになった。実に愛い!~(1) (SQEXノベル) [ 朝霧あさき ]
SQEXノベル 朝霧あさき セレン スクウェア・エニックスベル・プペーノスパダリコンヤク〜「コノミジャナイ」トイワレタニ...

5位 八男って、それはないでしょ...

八男って、それはないでしょう! 30[ Y.A ]
高校時代の日本から帰還したヴェルは、元ブレンメルタール侯爵の遺灰の分析結果に首をひねりながらも、中断された育休を再開して...

6位 のだ(1) (MF文庫J)...

のだ(1) (MF文庫J) [ 真野真央 ]
MF文庫J 真野真央 Oda Kogane KADOKAWAノダ マノマオ オダ コガネ 発行年月:2025年01月24...