十二国記

『十二国記』(じゅうにこくき)は、小野不由美の小説シリーズ。中国風異世界を舞台にしたファンタジー小説である。完結しておらず、シリーズは継続している。アニメやドラマCDなどのメディアミックス展開も行われた。

『十二国記』は、神仙や妖魔の存在する中国風の異世界を舞台にしたファンタジー小説シリーズである。この異世界には十二の国が存在し、各国は王政国家である。麒麟が天の意思を受けて王を選び、王は不老の存在となり天の定めた決まりに従って統治を行う。このような舞台設定は、予言によって政治社会などを予測した古代中国の讖緯思想をベースにしており、人外の存在たちは『山海経』が参考にされている[5]。地球と十二国の世界は隣り合っており、天災「蝕」によって地球人が十二国の世界に流されることもあれば(海客・山客)、十二国の世界に生まれるはずの人間が生前に流されて地球に生まれることもある(胎果)。シリーズでは、本来あるべきでない場所に生まれた胎果や故国から引き離された海客、十二国の世界の人々の冒険や苦難が描かれるが、十二国すべてが舞台となるわけでない。政治を行う王、理想や野望を抱く官吏、市井の民などの多様な立場の人々が、過酷な運命のもとで必死に生きる姿を描いた骨太の物語である[5]。新潮社の担当編集者は「全編に貫かれているのは、生きることの難しさと如何に対峙していくかであると思います。」と述べている[5]。

王と麒麟が還らぬ国。その命運は!? 驍宗(ぎようそう)が玉座に就いて半年、戴国(たいこく)は疾風の勢いで再興に向かった。しかし、文州(ぶんしゆう)の反乱鎮圧に赴(おもむ)いたまま王は戻らず。ようやく届いた悲報に衝撃を受けた泰麒(たいき)もまた忽然(こつぜん)と姿を消した。王と麒麟を失い荒廃する国を案じる女将軍は、援護を求めて慶国を訪れるのだが、王が国境を越えれば天の摂理に触れる世界──景王陽子が希望に導くことはできるのか。

 ▼ 情報(Information)
著者小野不由美
出版講談社,新潮社
レーベル講談社X文庫ホワイトハート,新潮文庫
刊行期間1992年6月 -
ISBN(1巻)9784101240510
ISBN(11巻)9784101240619
最新刊11巻
 ▼ 言語(Language)
DeutschDie Zwölf Königreiche
한국어십이국기
CatalàEls dotze regnes
EspañolJuni Kokuki
РусскийДвенадцать королевств
Japanesejuunikokuki
0
Amazonで購入  

同じ著者の作品(The same author's work)

似ているジャンルの作品(Works of similar genres)

新刊ランキング(Ranking)

1位 無職転生 〜蛇足編〜1[ ...

無職転生 〜蛇足編〜1[ 理不尽な孫の手 ]
ビヘイリル王国での決戦の末、勝利したルーデウス・グレイラット。彼を取り巻く人々のその後を描く物語集『蛇足編』が開幕!シリ...

2位 サイレント・ウィッチ II...

サイレント・ウィッチ III 沈黙の魔女の隠しごと[ 依空 まつり ]
 王子暗殺を目論んでいた意外な犯人にショックを受けるモニカ。だが次の試練ーーチェス大会は目前に迫っていた。 三大名門校が...

3位 Re:ゼロから始める異世界...

Re:ゼロから始める異世界生活 43[ 長月 達平 ]
次々と倒れていく仲間たちを踏み越えて、なおもアルデバラン一味と『アルデバスターズ』の総力戦は続く。互いの目的のため、譲れ...

4位 無職転生 〜異世界行ったら...

無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜 23[ 理不尽な孫の手 ]
ラプラスと同じ緑色の髪を持つ第四子ジークハルトが産まれた。しかし、ルーデウスたちはその場に立ち会ったペルギウスの使い魔の...

5位 週に一度クラスメイトを買う...

週に一度クラスメイトを買う話8 〜ふたりの秘密は一つ屋根の下〜[ 羽田 宇佐 ]
彼女は私の心の隙間に入り込み、いつしか私を埋め尽くす。でも彼女は私の思い通りにはならない。 バイト先に遊びに行く。一緒に...

6位 ようこそ実力至上主義の教室...

ようこそ実力至上主義の教室へ 3年生編2[ 衣笠彰梧 ]
リーダーと認められた綾小路。これまで関わりのなかったCクラスの面々、島崎や吉田、白石、西川たちとも交流を深めていく。そん...