『魔性の子』(ましょうのこ)は、小野不由美作のロー・ファンタジー・ホラー小説である。1991年9月25日に新潮社から発刊された。
広瀬は母校である名門私立男子高校に教育実習生として赴任した。在校時の担任・後藤の指導の下2年生のクラスを担当した広瀬は、異質な生徒・高里要に興味を持つ。広瀬は生徒の噂話から高里が幼少時に神隠しに遭っていたこと、それ以来高里の周囲で「祟り」が起こっていることを聞く。当初は真に受けなかった広瀬だが、神隠しと祟りの噂を聞いて高里を問い詰めた橋上と、その噂を話した築城が相次いで不思議な状況で怪我を負ってしまう。広瀬は後藤や生徒から、事実高里が1年間行方不明だったこととその間の記憶を失っていること、2年生には不審な事故による怪我人が多く死者も出ていることを聞かされ、広瀬自身も幼い頃臨死体験をしていることからより強く高里に興味を持つようになる。