『富豪刑事』(ふごうけいじ)は、筒井康隆の連作推理小説。1975年から1977年にかけて『小説新潮』に発表された。4篇から構成される連作短編小説。新潮社より1978年に単行本が刊行され、1984年に新潮文庫版が刊行された。挿絵は、イラストレーターの真鍋博が描いている。
5億円強奪事件の時効があと3ヶ月に迫っていた。それまでの捜査で容疑者を4人にまで絞ることができていたが、それ以上の決め手がない。そこで、大富豪の息子・神戸大助の提案で、彼が刑事の身分を隠して彼らに接近し、大金を使わざるを得ない状況を仕向けることになる。