『夢幻戦記』(むげんせんき)は、栗本薫による伝奇SF。
沖田総次郎は自分が他の子供たちと違う「力」をもっていることを幼い頃から理解していた。その総次郎のもとにさまざまな怪物が送り込まれ、総次郎は自らの秘められた力でそれらをしりぞけていく。しかし、総次郎の前世を仇としてつけねらうサキ・ローランドや、総次郎の持つ夢幻公子の力を得ようとする魔女プロセルピナ達が総次郎に襲いかかる。総次郎は山南敬助の姿を取るケイルローン・ヴァンダレスや、斉藤一の姿を取る夢幻戦士エウリノームたちとともに戦っていく。子供の頃は自分の力を十分に制御することが出来ずに、危機の時のみに力を使っていたが、徐々に東海公子としての力を発揮し、送り込まれてくる敵を倒すことが出来るようになる。江戸でも京都でも総司の力を自分のものにしようとするさまざまな魔物が総司に襲いかかる。総司は愛刀菊一文字を手に戦いを続けるのだった。