『ラッキーチャンス!』は、有沢まみずによる日本のライトノベル作品。イラストはQP:flapperが担当。電撃文庫(メディアワークス→アスキー・メディアワークス)より2007年12月から2011年10月まで刊行された。本作は本編中の描写や登場人物の発言の中で、著者の前シリーズ『いぬかみっ!』と世界観や設定が共通している。
男子高校生、外神雅人は幼いころから常軌を逸した不運を抱え、赤貧にあえぎながらも持ち前の前向きさで乗り切り、後見人や友人たちに支えられながら人知れず霊能者として日々の糧を得ていた。そんなある日、雅人の元に「福の神」の少女キチが現れる。雅人はついに不運な日々から脱することができると喜び勇むが、キチは福の神に転職したばかりで福の神としての力をうまく使えず、しかも以前は「疫病神」だったという。こうして、「日本一不幸な少年」雅人と、彼を幸せにすることに使命感を燃やす「福の神の少女」キチとの奇妙な共同生活が始まった。
霊能力者を喰らうために暴走を始めた砂入道。鏡を自在に操り最上階を目指すトリックスター、ムガル。そして、圧倒的な力を持つ天草家の陰の支配者、ザ・レディ。雅人とキチ、天草沙代は、それぞれの想いを胸に、彼らへ最後の戦いを挑む!天草家の次期当主をかけた大バトル大会"奉り"が、ついに終結。果たして、真の勝者となり、次期当主の栄光を掴んだのは誰!?疫病神から転職したばっかりの福の神キチと、最強の"ごえん"使い・外神雅人のハッピーラブコメ、第10弾。