『《このラブコメがすごい!!》堂々の三位!』は飛田雲之による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はかやはら。「ガガガ文庫」(小学館)から発売。
「面白い=売れる」なんて幻想だ――。 大手ライトノベル系まとめサイト「ラノベのラ猫」の管理人をしている高校生、姫宮新。彼はとある記事作りをきっかけに、最近行われたネット小説賞《このラブコメがすごい!!》で三位に輝いた小説の作者が意中の少女、クラスメートの京月陽文であると知ってしまう。彼女の投稿作品は厳密な意味でのラブコメではなかったが、ネット民の悪ふざけで炎上気味に盛り上がり、三位に押し上げられてしまったのだった。そして、その悪ふざけを煽った張本人は「ラ猫」管理人の新。だが、それを知った陽文は怒るワケでもなく、こう言った。「わたしにラブコメの書き方を教えてほしいの」新は陽文にドギマギしながらも、自分の考える「売れるライトノベル」の条件を示し、陽文が次の《このラブ》に向けて小説を書くのを手伝うことになる。陽文が書いて、新がまとめサイトで宣伝する。そうすれば、話題作になること間違いなし、と。ついでに陽文との距離も縮まれば言うこと無し。だが、青春&恋愛偏差値ゼロの新は、陽文と距離が近づくほどに自分は陽文にはふさわしくないと思うようになってしまい......?まとめサイト管理人と作家志望の少女が紡ぐ青春サクセスラブコメ! 【編集担当からのおすすめ情報】 第12回小学館ライトノベル大賞・ガガガ賞受賞作品です。応募作であるにもかかわらず、担当編集が驚くくらいライトノベル業界の情勢に精通している、新人離れした作品でした。青春ラブコメとしてはもちろん、ライトノベル業界そのものにも興味がある方にも楽しんでいただければと思います!