『東京謎解き下町めぐり』は宮川総一郎による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当は転。「マイナビ出版ファン文庫」(マイナビ出版)から発売。
「君に流星をプレゼントしよう」満天の星空から流れる一筋の光。不思議な青年との出会いが物語の始まりだった!浅草に住んでいた大鳥居祥子(おおとりいしょうこ)の実家は明治時代から続く「人力舎」という地元でも有名な車引きの店を営んでいた。父への反発心から京都の大学に進学して卒業するまで地元に戻ることはなかったが、家業の車夫を継ぐために久々に実家に帰ってきた祥子。しかし、彼女が目にしたのは、タクシー会社に業態転換した「人力舎」の変わり果てた姿だった。父が祖父や母の反対を押し切って無理矢理タクシー会社を始めてしまったのである。車夫という仕事を愛する祥子は父の行いがどうしても許せなかった。思わず家を飛び出した祥子が桜橋の袂で出会った大也(だいや)と名乗る青年は、祥子のためにマジックを見せてくれるという。彼は持っていたステッキで星の1つの周囲に小さな輪を描くとその星がそのまま流星となった。星は次々と流れていく。2つ3つ4つと...大道芸人だというこの青年に祥子は興味を抱くようになる。大也は大道芸をする傍ら浅草の古い民家を改造したシェアハウスの大家もやっていた。部屋に空きがあることを知った祥子はそこに住むことに決める。ところが、シェアハウスの住人は、フィンランド出身の銭湯の店番、世界的歌姫、小料理屋の店員、水上バスの乗員など職業も国籍もバラバラでクセのある人物ばかり。バラエティにとんだ住人たちが引き起こすミステリアスな事件に祥子は巻き込まれていく。観光の街「浅草」には実はとんでもない秘密が隠されていた。祥子は大也とともにその謎解きに挑戦する。
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