『後宮の花は偽りをまとう』は天城智尋による日本の小説(ライトノベル)作品。「双葉文庫」(双葉社)から発売。
3ナイ女官とワイルドな皇帝(偽)のW身代わり契約結婚!――秘密が暴かれれば、この国は破滅する大陸西方の大国「相(しょう)」。色んな部署を渡り歩いて勤続10年、『遠慮がない・色気がない・可愛げがない』で知られる3ナイ女官吏・陶蓮珠(とう・れんじゅ)。相国のなかで隣国「威」の言葉がわかる数少ない官吏だった蓮珠は、ある日、武官姿の男に声を掛けられる。彼は威語が解る独身女性を探していたと言い、蓮珠を嫁にほしいと言い出す。初対面でいきなりなんの冗談だと思った蓮珠は適当に返事をするが、男は「やっとみつけた理想的な相手だ。こちらの準備を整えたら迎えに行く」と真剣な表情。彼の名は郭翔央(かく・しょうおう)。威国の公主を娶り、皇帝につくはずだった第三皇子の双子の弟だった。第三皇子と威国の公主が姿をくらましたために、威国の言葉がわかる女性を公主の身代わりにするというのだが――。