『Chrome Closed Chronicle -クロム・クローズド・クロニクル-』は日下弘文による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当は黒銀。「富士見ファンタジア文庫」(富士見書房)から発売。最新刊は3巻
果てしなく続く機械残骸の荒野-"無窮領域"に孤立する城塞都市国家ウルバス。ここで、ぼくカイム・クイントは"想念士"になろうとしていた。機械の"罠"や異形の"掃討者"が人を襲うこの過酷な世界では、"罠"を想念で操り武器となす"想念士"しか街の外に出られない。ぼくには「外へ出たい理由」があった。-伝説の土地"希望の園"を見つけ、病の妹セレーナを助けたい、と願う想念士候補生カイム。彼は、過激な美少女想念士アイリーシュと出会い、"無窮領域"で行方を絶った想念士を捜すことに。それが国家機密に踏み込む危険な行為とも知らず...。希望と陰謀渦巻く閉鎖世界の年代史に、新たな一頁が刻まれる。
"不殺の戦い"という誓いのもと、カラルモ軍司令官レインを退けたのも束の間、カラルモ領シャズナ区画がシェイクトエリア第一五連隊の奇襲を受けて壊滅したとの連絡が入った。それはぼくたちの人生を狂わせた"災厄の日"の再来となりかねない事件だった。戸惑うアイリーシュ小隊の前に、騒動の発端となったはずの第一五連隊が現れ、冷酷な言葉を紡ぐ-。「全員動くな。これよりおまえたちを国家反逆罪により逮捕する」容赦なく叩きつけられる現実。変質していくそれぞれの真実。そして、ロイ隊長が告げる驚愕の事実。果たして、若き"想念士"たちは想いを武器となし、己が信じる理想を貫けるのか。