『幻想譚グリモアリス』は海冬レイジによる日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当は松竜。「富士見ファンタジア文庫」(富士見書房)から発売。最新刊は3巻
大罪を犯せし者、人界の法にて裁かれざるとき、とこしえの深淵より其はきたるべし-。(何が何でも守ってみせるさ。僕が、必ず...)桃原グループの御曹司・桃原誓護は、妹・祈祝とともに両親の墓所で決意する。憎むべき叔父との対決、そして最愛の妹・いのりを命懸けで守ることを-。しかし、極度のシスコンでナルシストな美少年・誓護には、永遠に隠さねばならない秘密があった...。そんな誓護たちは、対決場所の修道院で不思議な黒い霧に包まれる。そこに突然、教誨師・アコニットと名乗る謎の少女が現れた!!いったいなぜ彼女は現れたのか?彼女の正体は?そして誓護は、無事に妹との平和な暮らしを取り戻せるのか!?海冬レイジが新たに紡ぎ出す、読み出したら止まらないスリリングなネオ幻想奇譚登場。
二月一四日バレンタインデー。誓護は妹の祈祝と一緒に、自宅でチョコレート作りを楽しんでいた。そのとき、ぴんぽ〜んと、チャイムが鳴り。「はいは〜い...ってアコニット!?」アコニットは、冥府で人界の菓子"トリュフ"にすっかり心酔。"トリュフ"食べたさに、冥府には黙って人界へきてしまったのだ。彼女は、近所にある菓子工場のバレンタイン・イベントへ連れて行くよう誓護にせがむ。そのわがままに付き合い、いのりとともに出かけた誓護。しかしそこで、アコニットは何者かに襲われる。空間が揺らぎ、フラグメントが発動する。絶対的な恐怖を呼び起こされ、狼狽するアコニットから漏出した稲妻が、菓子工場を破壊するが-。アコニットの過去の一端、そして冥府を覆う不穏な策動が見え始める、スリリングな猛毒のネオ幻想奇譚第3弾。