夜想譚グリモアリスシリーズは海冬レイジによる日本のライトノベル。イラストは松竜が担当。
「君は誰だ!答えろ!!」桃原誓護は桃原グループの御曹司で、そこそこ美男子で、超がつくほどのシスコン高校生。ある日誓護はクラスの女子に呼び出され、突然の爆発に巻き込まれる。不意にそこへ現れたのは、人間離れした美しさを持つ黒いドレスの少女。しかも彼女は、黒い雷電を身にまとい、意のままに操るのだ-。「此れなるはグリモアリス。煉獄より遣わされし教誨の使徒...」その少女を見て誓護は、得体の知れない既視感に揺さぶられ、めまいを覚えた。(もしかしたら、僕は彼女を知っている!?)失われた記憶を辿り、新たな謎に挑む!猛毒のネオ幻想奇譚、新章開幕。
キモいシスコン野郎の桃原誓護は困惑していた。アコニットを王座につけ戦乱を鎮め、その上リンド=リヤナにもモテて大満足-のはずだったのに...。「いのりお茶しよう?僕が焼いたお菓子もあるんだ」「いやっ!」そんな誓護に、妹の祈祝は怯えた瞳を向け、はっきり彼を拒絶する!ショックのあまり王宮に引きこもる誓護。兄思いだった妹の身に、いったい何が起きているのか!?焦燥で誓護が身を焦がしそうな間も、"始源の書"を持つ敵たちは蠢いていた!やがて冥府界の、さらには人間界の存亡をかけた最後の闘いが始まる-。スリリングな猛毒のネオ幻想奇譚に、いま美しきフィナーレを。