『黒姫のユズハ』はMF文庫J刊行のライトノベル。全三巻。作者は田口一。
遥か昔、『闇』、『光』、『水』、『火』、『命』、『言葉』の六人の姫によって創られたと言い伝えられる世界。文様師見習いの少年、『レン』は一人前の文様師を目指しつつも、スランプに陥り深く悩む日々を送っていた。そんなある日、レンは学校からの帰り道で不思議な棺を見つける。棺はレンが実家で見つけた古い指輪と反応して一人の少女の姿へと変わった。『ユズハ』と名乗るその少女はなんと伝説の姫の一人だという。そして彼女はレンの意志などおかまいなしに彼の家に居ついてしまう。この時から、国の運命にも関わる物語が始まった・・・。
ユズハやレンたちの海賊の島での戦いで復活した火の姫ホノカ。姉との再会を喜ぶユズハだが、街では復活したホノカを歓迎する式典が大々的にひらかれることになる。死を司るユズハが姫であることは伏せられたまま...。そんな式典にログール帝国の使節が現れ、ホノカに皇帝への謁見を要請する。帝国に属するフィアナ王国に拒否権はなく、ホノカは皇帝の来訪にあわせてフィアナの王都へと連れられてゆくことに。不安を拭えないユズハとレンもホノカを追って王都へと向かうのだが-!?世界を覆う文様に神話世界の力がめぐる異世界ファンタジー第三幕。