『私たちの願いは、いつも。』は尾﨑英子による日本の小説(ライトノベル)作品。「角川文庫」(KADOKAWA)から発売。
===私たち、十四歳の二倍も生きてんのに、どうしてこんなに人生に不器用なんだろう――。===中学二年のときに同じクラスだった、いまは二十八歳の女性三人。設計士として「住まいを作る」仕事と向き合いながらも、突如豹変した母親との関わりに悩む曜子。結婚し、娘を保育園に通わせる幸せ日々のはずなのに、なぜか満たされない紀子。優雅な実家暮らしだが、誰にも明かせない“秘密”を一人で抱えている朋美。仕事、家族、恋愛──同窓会で再会した三人の人生はひそやかに交錯する。朋美が、神社で不思議な「小さいおじさん」を観たと話したことから、それぞれの日々が少しずつ変化し始めて......。(第15回ボイルドエッグズ新人賞受賞作改題)解説:北上次郎 カバー装画:谷川史子