『美しい家』は新野剛志による日本の小説(ライトノベル)作品。「講談社文庫」(講談社)から発売。
韓国の言論賞を総なめにしてきたジャーナリスト孫錫春が世に問うた初の文学作品。刊行されるや、「日記」の実在をめぐり歴史学界、出版界で論争がおきた問題作。朝鮮革命を目指した李真鮮(リ・ジンソン)が書き続けた「日記」(1938~1998)を再現した本作は、解放後の朝鮮『労働新聞』記者としての活躍、祖国の体制に絶望する日々―などが綴られ、「金正日同志」に送った手紙を「遺稿」として載せ幕を閉じる。今、後継問題として3代目金正雲が浮上しているが、本書では金日成から金正日への世襲がどう行われたかが記され、北朝鮮現代史を知る書でもある。