『対の絆』は吉原 理恵子による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当は蓮川 愛。「講談社X文庫」(講談社)から発売。
緑なす大地を育む『貴腐』として生を享けたタカとリュウは、同じ魂を共有する特別な一対だった。 先に雄性化したタカはリュウが体内で醸す精蜜を吸うことで飢えを満たし、リュウはタカに与えることで耐えがたい疼きを鎮める。互いを喰らって生きる彼らは文字通り、離れられない《対の絆》で結ばれていた。だが、タカは自然を破壊する人間たちを憎んだ。リュウはタカを止めようとして、最大の禁忌を犯すが――。特別書き下ろし番外編「御堂顕也の告白」