『岡山女』は岩井 志麻子による日本の小説(ライトノベル)作品。「角川ホラー文庫」(KADOKAWA)から発売。
妾として囲われていたタミエは、ある日主人に日本刀で切り付けられ左目と美しい容貌を失った。代償に彼女が手にしたのは、この世ならざる魑魅魍魎と死霊の影を捉える霊能力であった。「霊感女性現る」と評判を呼び、霊媒師として生計を立て始めるタミエ。やがて彼女の許へは、おぞましい事情を抱えた奇妙な依頼者たちが集まってくるようになり――。明治の岡山を舞台に、隻眼の女霊媒師の怪異との邂逅を描いた幻妖怪奇小説。解説・池澤春菜