『呪い子と銀狼の円舞曲』は悠井 すみれによる日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当は凪 かすみ。「富士見L文庫」(KADOKAWA)から発売。
幼い頃に犬神の呪いで声を封じられた令嬢・宵子。家族に見放され、幽閉され生きてきた。 ある日妹に押し付けられ鹿鳴館の夜会へ出席した宵子は、ドイツ貴族の青年・クラウスと出逢う。言葉の壁を越えて惹かれあう二人。 そしてクラウスの計らいで実家から救い出された宵子は、彼の館で初めて幸せな時を過ごした。 一方で帝都での人喰い獣の噂に落ち着かないクラウス。宵子は違和感を覚えながら彼を想い心配する。耳に届いた言葉『薬』とは何を意味するのかーー。 孤独な二人が優しい愛を紡ぐ西洋浪漫物語。 序章 犬神の呪い 一章 鹿鳴館の円舞曲《ワルツ》の調べ 二章 帝都に蠢く黒い影 三章 伝えたい想い 四章 暗闇に差し伸べられた手 五章 幸せな日々は憂いを帯びて 六章 銀狼は月夜に吼える 終章 想いは廻る