『さよなら、英雄になった旦那様』は遠雷による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はとき間。「MFブックス」(KADOKAWA)から発売。最新刊は2巻
聖剣を手にし、聖騎士となった夫エリオットに離縁されたフローラ。 失意の果てに、元騎士のギルバートや鍛冶師のドルフ夫妻と出会い、共に旅に出るなかで少しずつ居場所を見つけていく。 だが、辿り着いたジエメルド公爵領で一行を待ち受けていたのはーー大量の不死魔獣と、王国を揺るがす黒き策謀の影だった。迫る脅威を討ち払うため、フローラたちは一転、王都への旅路を急ぐ。 一方、エリオットは未だ弱まりゆく聖剣の打開策を見出せずにいた。焦りと困惑が募るなか、アグレアス主催の王都観覧討伐で、数多の観客の下、彼は再び不死魔獣に挑むことになるが……。 種々の想いは、誘われるように王都闘技場へーーそして、祝福の下、ついに因縁は決する。これは、人々の祈りが奇跡となって、その優しさで世界を照らす物語。 第一章 人と人を結ぶもの 第二章 崩れ行くもの、あがくもの 第三章 ジエメルドの過去と特製スープ 第四章 王都の落日 第五章 造船 第六章 王都へ 第七章 観覧討伐 第八章 狂乱の中で 第九章 反撃の蔦 第十章 交錯するもの 第十一章 悔いる者、嘲笑う者 第十二章 言祝ぎ 第十三章 祝福の霹靂 第十四章 未来を紡ぐ祈り