『さよなら、私の愛した世界』は東里胡による日本の小説(ライトノベル)作品。「アルファポリス文庫」(アルファポリス)から発売。
十六歳と三か月。それが栗原夏月の生きた時間だ。死の瞬間の記憶もないまま、夏月は思いがけずこの世に留まってしまう。そんな彼女を認識することができるのは、ただひとり、双子の姉の春陽だけ。両親の離婚を機に別々の家で育った二人は、再び寄り添い、夏月が死んだ夜の謎を探ることにした。やがてかすかな足跡を辿るうち、春陽は夏月が隠してきた秘密を知ることになりーー。なくした絆を取り戻す、希望と再生の物語。