『幕末魔法士』(ばくまつまほうし)は、田名部宗司による日本のライトノベル。イラストは椋本夏夜が担当。第16回電撃小説大賞〈大賞〉を受賞。電撃文庫(アスキー・メディアワークス)より2010年2月から2011年8月まで刊行された。
古代、魔法が生まれ、人間が生まれるより以前から、エルフやドワーフが存在していた世界。舞台は明治維新が始まろうとする幕末の日本。大坂適塾で学ぶ優れた蘭学者であり、魔法士の久世伊織は、塾長の命でとある魔道書を翻訳するため、出雲は松江へと赴く。手渡された魔道書には、失われた筈の魔法金属「ミスリル銀」の錬成炉製造法が記されていた。伊織が翻訳に取り掛かる一方、周囲で巻き起こる神隠しや尊皇攘夷派の襲撃。ミスリル銀に隠された秘密と因縁が、徐々に明らかになってゆく。
伊織と冬馬は、天下に混迷をもたらしている偽の桂小五郎が、倒幕の戦を起こして失敗し、幕軍の包囲下にある天誅組の本陣に出没していると知る。そこで二人は、暴挙に加わった土佐郷土を説き伏せ、海軍塾へ引き込もうと企む坂本龍馬と共に、小五郎の偽者を捕らえるべく、山深い吉野へと向かった。幕末を翔る男装の少女。その行く手に異しき呪士と凶悪な獣が現れる...。魔導の力が天地を揺るがし、無垢なる魂を外道へと堕とす。坂本龍馬もついに登場!第16回電撃小説大賞大賞受賞の幕末ファンタジー、第3弾。
▼ 言語(Language) |
Japanese | : | bakumatsumahoushi |
|