『火喰鳥を、喰う』(ひくいどりを、くう)は、原浩による日本の小説。死者の日記を起点とするミステリーホラー作品。第40回第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作。
信州に住む久喜雄司とその家族の元に、約70年前パプアニューギニアの戦線で戦死した大伯父、久喜貞市の残した手記が届けられる。折しも久喜家の墓地では当の貞市の名前が墓石から削り取られる事件が起こった直後だった。手記を現地で入手した二人の記者の立ち会いで久喜家の一同は手記を読み進め、貞市の戦地での日々を垣間見ることになる。日記には所属部隊の壊滅で密林に逃げ込んだ末、飢餓と熱病に苛まれていく凄惨な様子が綴られており、中でも野生の火喰鳥を狩ることに執念を燃やす記述は一際異彩を放っていた。