『火喰鳥を、喰う』は原 浩による日本の小説(ライトノベル)作品。「角川ホラー文庫」(KADOKAWA)から発売。
全ては「死者の日記」から始まった。これは“怪異”か、或いは“事件”か。選考委員、激賞!令和初の大賞受賞作!「恐怖と謎がしっかりと絡んでいる。ミステリ&ホラー大賞にふさわしい」――有栖川有栖氏「謎への引きこみ方が見事。読了後は心地よい酩酊感に襲われました」――辻村深月氏信州で暮らす久喜雄司に起きた二つの出来事。ひとつは久喜家代々の墓石が、何者かによって破壊されたこと。もうひとつは、死者の日記が届いたことだった。久喜家に届けられた日記は、太平洋戦争末期に戦死した雄司の大伯父・久喜貞市の遺品で、そこには異様なほどの生への執着が記されていた。そして日記が届いた日を境に、久喜家の周辺では不可解な出来事が起こり始める。貞市と共に従軍し戦後復員した藤村の家の消失、日記を発見した新聞記者の狂乱、雄司の祖父・保の失踪。さらに日記には、誰も書いた覚えのない文章が出現していた。「ヒクイドリヲクウ ビミナリ」雄司は妻の夕里子とともに超常現象に造詣のある北斗総一郎に頼ることにするが......。 ミステリ&ホラーが見事に融合した新鋭、衝撃のデビュー作。