ぱられるロイド☆ヒトミは、丘野ゆうじ:作、CARNELIAN:画のライトノベル作品。集英社・スーパーダッシュ文庫刊。現在2巻まで。話に一応の区切りはついているが、明確に完結していない。ただし、2巻のあとがきでも作者は続きが出るか明言していない。シリアス・ハード・グロテスクという従来の丘野作品とはかなりカラーが異なり、全編がギャグパートで構成されている。スーパーダッシュ文庫でのスタートにあたり、丘野氏は三種類の構想を考えてあった。一番が異世界を舞台にした賞金稼ぎもの、二番が現代東京を舞台にした超能力バトルもの、そして三番目が軽いノリのラブコメもの。当初氏は、このラブコメものを数合わせ程度にしか考えていなかったが、担当から「ラブコメで行きましょう」とのゴーサインが出たため、シリーズスタートとなった。ちなみに、超能力バトルものは『TOKYOゼロ・ハンター』という形で発表されている。
大紀266X年、パラレルワールドの日本・国家防衛省秘密研究所。所長の鷹尾博士は、防衛省からの受注で新世代のバイオロイドを開発する一方で、個人的な研究で『物質転送システム』の開発をしていた。完成したシステムの実証実験のために、極秘で受注分より一体多く作っておいたバイオロイドを「別世界」へ転送する準備を進めていたが、研究所へ潜入していた某国工作員の襲撃に遭う。博士と助手を殺害し、バイオロイドを強奪しようとする工作員から逃げ回る中、バイオロイドのうちの一体・桜花13号のケースが転送範囲に倒れこんだまま、物質転送システムは暴走する。
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