『メルヴィ&カシム』は冴木忍による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当は幡池裕行,竹井正樹。「富士見ファンタジア文庫」(富士見書房)から発売。最新刊は6巻
おれの名はカシム。魔法使いの弟子だ。-というのは名ばかりで、魔法なんか教えてもらったことがない。ていのいい家政夫がわりだ。おれの師匠のメルヴィは、顔は良いけど性格に問題のある人で、見栄っ張りの意地っ張り、怠け者の浪費家、口は悪いが手も早い。しかも、たまにしかこない仕事の依頼を、その巨大な魔法の破壊力でことごとく失敗させてしまうという、悪名高い魔法使いだ。おれの苦労と貧乏の種はつきない-。そんなおれたち師弟が、大いなる力を秘めたをめぐる、とんでもない事件にまきこまれた...。ファンタジア長編小説大賞佳作受賞者の華麗なるデビュー長編。
メルヴィを知るふたりの魔道士アドルファスとルカス。メルヴィと同じ魔道士であり、立場を違えるふたりだけが知っている、"歩く破壊神"メルヴィの真の姿!"黄金の都"の魔道士組合に所属し、依頼された仕事をきっちりこなす、理性的にして有能な魔道士アドルファス。しかしその実体は、長老の末席に加えられながら何かといいように使われる便利屋だった。そんな彼が魔道士を志した理由とは?魔道士ルカス。かつてメルヴィと親しく付き合い、カシムから信頼されながら、痛烈な裏切りの果てに滅んだ男。その深き闇を生み出した背景とは?冴木忍のロングセラー『メルヴィ&カシム』第6弾。メルヴィを語るには外せない、ふたつのエピソード。