『世界最大のこびと』は羽田奈緒子による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当は戸部淑。「MF文庫J」(KADOKAWA / メディアファクトリー)から発売。最新刊は2巻
高校生の一弥は、ある日ちょっと変わり者の妹・小百合の部屋から変な話し声がするのに気づいた。「なんかヤバイんじゃ...」と小百合の部屋に飛び込むと、そこで見たのは雀と話す妹と小さなお人形さん。「なんだ、小百合のやつ、まだまだ子供だな」と安心したのもつかの間、その人形が-くしゃみ!?人形(?)はかわいい声でパウエルと名乗った。パウエルは「世界最大のこびと」なる運命を背負って「巨人の国」にやってきた「久那斗の民」という本物の「こびとさん」で、ただいま迷子中らしい。一弥と小百合は、迷子のくせにのん気で明るいパウエルと暮らしはじめて...。MF文庫Jライトノベル新人賞入選の、ほんわかファンタジー。
パウエルが里に帰ってひと月後。一弥の通う宝稲高校では、体育祭の準備が進んでいた。ところが、リレーのバトンがきゅうりにすり変わったり、教室がピンクに塗られていたりと、いたずらとも怪現象ともつかないビミョーな事件が起こりはじめる。話を聞いた小百合は「魔法みたい」と喜ぶが、一弥は「もう非日常的なことには関わりたくない...」と迷惑顔。だが、いたずらの濡れ衣を着せられた女子・木乃葉たちが真犯人捜しを始め、一弥も振り回される羽目に。一方、小百合は、パウエルたち久那斗の民の仕業ではないかと考えて、彼らをよく知る里美を訪ねる。現代に生きる「こびとさん」パウエルが運ぶ、ほんわかファンタジー。