『魔王なあの娘と村人A』(まおうなあのことむらびとエー)は、ゆうきりんによる日本のライトノベル。イラストは赤人が担当している。電撃文庫(アスキーメディアワークス→KADOKAWA)より2011年5月から2016年11月まで刊行された。
ここはファンタジーの登場人物を育成する学校。しかし《戦士》や《魔法使い》などの《個性》を持った人間はごく少数。大半は《村人》程度にしかなれない。主人公、佐東二郎もそんな《村人》の一人であったが、ある日《魔王》の個性を持った少女、竜ヶ峯桜子に目をつけられてしまう。小柄で大人しい美少女なのだが、不意に「人類滅ぼしたい」と呟いたりどこか物騒。そして幼なじみであり《勇者》でもあるこちらも美少女な光ヶ丘翼も《勇者》として、女の子として対抗意識を燃やす。彼は《魔王》と《勇者》に振り回されつつも、クラス委員として他の様々な《個性者》と関わっていく。
《勇者》光ヶ丘翼からもたらされた情報は、俺の頭をしたたかに殴りつけた。《魔王》竜ヶ峯桜子が《魔王》の個性を剥奪される、だって......? この間の修学旅行のあたりから、確かに竜ヶ峯の様子はおかしかった......と思う。でも、あいつが《魔王》でなくなるとかそんな話になるなんて――。 俺が......《A》なんて今まで呼ばれちゃいるが、結局単なる《村人》でしかないこの俺が、そんな問題をどうにか出来るもんなのか......? いや、無理だ。所詮この世界で《個性者》は特別製。俺たち一般ピープルが何をしようともきっと彼らの心には届かない。だから、遠巻きに見守って、最低限《村人》に出来るレベルの助言だけをしてやればそれでいい。それ以上やれることは、まったくないはずだ......。 いや......本当にそれでいいのか!? 俺はあいつに......!
▼ 言語(Language) |
Japanese | : | maounaanokotomurabitoe^ |
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