『これが「恋」だと言うのなら、誰か「好き」の定義を教えてくれ。』は北条連理による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はサコ。「オーバーラップ文庫」(オーバーラップ)から発売。最新刊は3巻
「もう、寒くないーーこれからも、あなたと一緒なら」 元恋人・春佳との関係性に決着をつけた悠(ゆう)。 自身のことを打ち明ける決意をかため、光莉のもとへ駆け出した先ーー見つけたのは、巡り来る季節に置き去られたように、初夏の日差しの下でひとり「寒さ」を抱えて震える少女。 「……なんで、今なんですか。なんで、今更そんなこと言うんですか……!」 けれど、一度自ら離した手を再び取ってもらうには、悠自身が証明してみせなければならない。 この先、光莉のことを目一杯抱きしめることも、光莉が夢見た温かな家族を「作る」こともできないかもしれないけれど、それでもーー。 「なあ、藤宮。俺は、お前のことが好きだ。きっと、この世界で誰よりも」