『犬と魔法のファンタジー』は田中ロミオによる日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はえびら。「ガガガ文庫」(小学館)から発売。
「剣と魔法の大冒険」は遠く昔になりにけり かつて、偉大な始祖文明が大地に栄えていた。だが滅びた。かつて、剣と冒険と神秘の時代があった。だが廃れた。現在、『新大陸』はとても平和である。未踏の地を夢見て、若者たちが冒険の旅に出たのも、今は昔。冒険なんて、時代遅れもいいところ。今の若者の夢は、無事に就職すること。主人公・チタンは一生安泰の宮廷務めを目指し就職活動中。しかし、なかなか採用されず苦戦続きでやさぐれていた。そんなチタンの前に現れ、冒険という悪の道に誘う中年男・ケントマ。しかし、今時、冒険者など流行らない。食べていけない。冒険者の才能がある、としつこく誘うケントマから逃げ回るチタンだったが......。さえない大男、あまり美しくないエルフ、そして一匹の白い犬が織りなす「ファンタジー世界」の青春とは?