『あの、一緒に戦争(ブカツ)しませんか?』は高村 透による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当は大田優一。「電撃文庫」(KADOKAWA)から発売。
全国高校戦争学大会に参加している、埼玉政府首相の三田村涼花(高校一年生)は、河川敷に迫撃砲を設置している部員たちに演説をはじめた。「こ、今回の作戦の目的は、その......東京の勢力圏を荒川から隅田川まで押しやることです。小さな戦いですが......それでも、わたしたちにとっては、きっと......」 興味のなさそうな顔でそっぽを向いている仲間たちを見て、涼花はやけっぱちになった様子で、妙なことを口走った。「べ、べつにいいんです。話を聞いてもらえないのは慣れています。お弁当だって、トイレで食べています。わたし、友達いないから」 そして涼花は大きく息を吸い込み、瞳に眩い光を耀わせた。「皆さん、戦争をはじめましょう」