『ガイア・ギア』(GAIA GEAR)は、富野由悠季による日本の小説。アニメ雑誌『月刊ニュータイプ』において1987年4月号から1991年12月号まで全60話が連載された後、 全5巻の文庫が刊行された。また1992年には、この小説を原作としたラジオドラマ作品が制作されている。
宇宙世紀203年、南太平洋の環境保護区で育った青年アフランシ・シャア。一年戦争の英雄シャアの記憶を受け継ぐメモリークローンであり、反地球連邦組織"メタトロン"のリーダーに祭り上げられた彼は、人型兵器"マン・マシーン"に乗り込み、連邦の秘密警察"マハ"と戦いを繰り広げていく[1]。
人類が膨張する人口政策として宇宙植民を始めてから2世紀、その選択は地球連邦政府と宇宙植民国家との間に激しい対立をもたらし、長年の抗争のため地球の自然は無残なまでに破壊されていた。独立運動の伝説的巨人シャア・アズナブルの遺伝子を受け継ぐ者としてアフランシは反地球連邦組織メタトロンのリーダーとなり地球支配を企むマハ・ゲイジスと壮烈な闘いを繰り返して来たが、一方で夥しい死を産む果てしない戦いに疑問を抱き始めてもいた。愛すべき地球と人類は一体どこへ行くのだろうか。巨匠が贈る話題のニュータイプ・ノベル、逐に完結。