『平安後宮占菓抄』は藤宮 彩貴による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はAkiZero。「富士見L文庫」(KADOKAWA)から発売。
幼い日。婚約の儀に縮こまっていた実瑚の記憶に残るのは、緊張をほぐす甘いお菓子と、差し出された親王様のふくよかな御手。月日は流れ、実瑚はお菓子作りが好きな、やんちゃな姫となっていた。 苦手な占いの勉強をした、ある日の帰り道。実瑚は通りすがりのお屋敷に橘の実を見つける。そこへ現れたのは見目麗しい青年“橘の君”。どこか懐かしい彼に橘の実を使った甘味を振る舞うと、宮中に住むという彼の父にも食べさせてほしいと請われて......? 運命の再会に誘われ、実瑚の占いとお菓子作りが宮廷の闇を暴く!