『百華死亡遊戯 冷遇妃の瞳は後宮の命花を映す』はもえぎ 桃による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はとよた 瑣織。「富士見L文庫」(KADOKAWA)から発売。
没落商家の娘・花菫(かきん)は家のため後宮に入った。 だが秘密を隠し息を潜めるように生きてきた彼女は、気弱さを侮られて周囲に見下されるばかり。 夜伽の声もかからず、侍女の碧玉(へきぎょく)の明るさだけが救いだ。 そんな折、皇帝が崩御し後宮全員に殉死が命じられる。 必死に逃れるが、花菫たちは四凶殿(しきょうでん)--危険な試練を越えねば脱出できない地下迷宮に追い込まれてしまう。 碧玉のため、花菫は隠してきた忌むべき力を使うと決める。 それは死を予知する「死相見」の力でーー。 非力な妃が、誰より強く美しく花開く。 後宮死亡遊戯、開幕。 ==登場人物== 花菫(かきん) 庶民の出の下級妃。 死相が出た父を救えなかった過去があり、他人の顔を見ることを避けて生きてきた。 広治帝(こうちてい) 人形のように美しく、感情が読み取れない。 病弱ともっぱらの噂。 皇太后と親子関係にあるが、実子ではない。 如意(にょい) 後宮内で働く謎の官女子。 絶世の美しさを誇り、まなざしは理知的。 花菫の力に気づき、協力をもちかけてくる。 序章 第一章 花菫の秘密 第二章 殉死命令 第三章 供犠殿ーー生け贄投票 第四章 罪科殿ーー裁きの時間 第五章 饗宴殿ーー死の羽根 第六章 曼荼羅殿ーー因果の終わり 終章 あとがき