『飛べない鴉と切れない糸』は雪崎ハルカによる日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当はうらたあさお。「講談社ラノベ文庫」(講談社)から発売。
鴉野伊吹は目つきが悪く、売られた喧嘩はすべて買う(そして勝つ)ことから、不良と恐れられていた。そんな伊吹は、ある徹夜ゲーセンの帰りに幼なじみの涼音の危機を救うことになるが、代わりに命を落としてしまう。正確には魂が抜けた状態であり、その魂に死神がこう告げた。「きみを助けたい、と心から思ってくれる人に見つけて貰ってね、三日以内に!」と。一匹狼の不良である自分を助ける者などいない、と自暴自棄になっていたとき、見知らぬ少女と目が合った。彼女は一体何者なのか、そして何故、伊吹が元に戻るための協力を拒むことをしなかったのか......。通りすがりの謎の少女・ユリと伊吹の不思議な共同生活で、二人の世界は大きく変わる。