高校生魔王の決断

『高校生魔王の決断』は水口敬文による日本の小説(ライトノベル)作品。イラスト担当は鍋島テツヒロ。「ガガガ文庫」(小学館)から発売。最新刊は3巻

魔王になって、お前のことを守ってやる! 実家の寺を継ぐことを目指す主人公・江本弘毅は少し口が悪いだけの高校生。幼なじみの天辻美佳や友人の近衛雅博らとごく普通の高校生生活を送っていた。 そんなある日、彼らのクラスに美少女転校生・エメラルディアがやってくる。彼女の顔を見た瞬間、弘毅は昨夜の出来事を思い出し恐怖を覚える。そんな彼に対してエメラルディアは自分のことを魔族であり魔王の娘だと語り、次期魔王になるために必要な『王の箱』と呼ばれる、魔王の力を封じ込められたピースを一緒に探すように命令してくる。あまりに唐突な彼女に言いように、弘毅は申し出を拒絶しようとするが、ピースがばら撒かれた原因が彼の祖母である真里菜にあるということを知らされる。突然聞かされた衝撃的な事実に弘毅は、祖母がなぜそのようなことをしたのか、そしてその真意が気になり、しぶしぶ彼女に協力する。だがそのことを知った美佳は危機感を感じ、ある計画を実行に移そうとする--。 はたして弘毅とエメラルディアは『王の箱』を集めることができるのか? そして美佳の計画、真里菜の真実とは? 魔族の美少女と高校生坊主見習いが繰り広げるハートフルファンタジーシリーズ、堂々の開幕!

どんなことがあっても、俺たちは家族だ! サマハラ率いる天使の軍団を退けてからはや2か月。エミリーや美佳を守る力を手に入れたいと願っていた弘毅はほぼすべての“王の箱”を回収し、それらを自在に使いこなせるまでになっていた。やっと家族を守れる力を手に入れられたことに弘毅は充実感を覚えるが、一方でエミリーは魔族や天使との戦いに弘毅を巻き込んでしまったことに、深い後悔を覚えていた。 そんな2人の前にかつてエミリーの父親であったガルムト魔王の側近であった男の子供であるダラミスが現れ、弘毅から魔王の座を奪うと宣戦布告してくる。そんな状況が続き、エミリーはますます落ち込んでしまう。彼女の態度を見かねた弘毅は、強引にエミリーをゲームセンターへと連れだし、今の状況を忘れるように2人で遊ぶ。その帰り道、弘毅はエミリーに「家族になってくれてありがとう」と感謝の言葉を語り、エミリーも「妾も弘毅と暮らせて楽しい」と照れながらも語り、お互いの心を通わせていく。しかしそんな2人を引き裂くように、突然現れたサマハラが攻撃を仕掛けてくる。なんなくこれを退けた弘毅だったが、時と場所を選ばない攻撃の仕方に、エミリーは弘毅のことを想い、再びふさぎ込んでしまう。

 ▼ 情報(Information)
著者水口敬文
イラスト鍋島テツヒロ
出版小学館
レーベルガガガ文庫
刊行期間2013年07月02日(1巻発売)
ISBN(1巻)9784094514315
ISBN(3巻)9784094514971
最新刊3巻
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